一般社団法人オンラインデイサービス協会
オンラインでできることは、多くありません。それでも、その小さな支えには確かな力がある。そう信じる事業者が集う場を、これからつくります。
ビデオ通話を通じて、離れて暮らす人どうしが顔を合わせ、体操をしたり、歌をうたったり、昔の話に花を咲かせたりする。オンラインデイサービスという新しい形が、少しずつ広がりはじめています。
近くに通える場所がなくても、家から出るのが難しくなっても、画面の向こうに集える場所がある。過疎の進む地域でも、暮らしの形が変わっても、人とのつながりを持ち続けられる。私たちは、その可能性に希望を感じています。
新しい分野が広がるときには、その良さが正しく伝わらないまま、期待だけが大きくふくらんでしまうこともあります。だからこそ、この分野が育っていくいま、誠実に向き合う人たちが集まる場をつくりたいと考えました。
できることは、できると伝える。できないことは、隠さずに伝える。効果を大きく見せることよりも、一人ひとりのつながりを大切にする。そうした姿勢を分かち合える事業者が、これから集う場所。それが、私たちの目指すものです。
年を重ねると、できることは少しずつ変わっていきます。それは、誰にでも訪れる自然な歩みです。
体を動かし、できることを保とうとする。その努力は、とても大切なものです。私たちもまた、毎日の体操を欠かしません。そのうえで、私たちが同じくらい大切にしたいことがあります。たとえ思うように動けなくなっても、その人がその人らしく過ごせること。元気を取り戻していく方も、ゆっくりと変化を重ねていく方も、どちらの時間にも、同じように価値があるということです。
そして、その時間を支えるいちばんの力は、人とのつながりだと感じています。誰かと顔を合わせ、言葉を交わし、笑い合う。「また会えたね」と思える相手がいる。そのことが、一日を、そして毎日を、少しずつ確かなものにしていきます。
ここには、いろいろな方がいます。お体に障害をお持ちの方、認知症と診断されている方、しばらく人と話す機会がなかった方。状態も、暮らしも、住む場所もさまざまです。
それでも、同じ画面の前で、同じ時間を分かち合える。私たちは、そんな場を大切にしていきたいと思っています。
オンラインデイサービスは、ビデオ通話を使って、離れた場所にいる方々がつながり、体操や脳トレ、合唱、昔の思い出を語り合う時間などをともに過ごす、新しい形のサービスです。
はじめに、正直にお伝えしておきたいことがあります。オンラインでは、できないことがたくさんあります。入浴や食事、お手洗いのお手伝いはできません。直接お体に触れる支援も、その場でお茶をお出しすることもできません。通われるデイサービスが担う役割のうち、オンラインでお届けできるのは、ほんの一部です。
それでも、画面を通じてだからこそ支えられることがあります。毎日の生活にリズムが生まれること。人と顔を合わせ、言葉を交わすこと。一人では忘れがちな水分を、みんなと一緒なら自然にとれること。こうした小さな積み重ねが、その人の毎日を、静かに支えていきます。
派手なことはできません。けれど、限られたなかでできることを、ていねいに重ねていく。私たちは、その一つひとつに意味があると考えています。
限られた時間のなかで、私たちが大切にしていることがいくつかあります。
「今日はこの時間に参加する」という予定があるだけで、朝起きて、身支度をして、一日を始めるきっかけになります。ずっと横になって過ごす時間が少し減るだけでも、心と体の調子が変わってくることがあります。一日中がんばる必要はありません。起きて過ごす時間が、少しでもあること。それで十分です。
同じ体操をして、同じ歌をうたい、同じ問題を考える。そうした「一緒に何かをする」時間があると、「何を話せばいいかわからない」という不安がやわらぎ、自然と会話が生まれます。脳トレも、正解を競うためではなく、おしゃべりのきっかけとして。答えられなくても大丈夫。「そういえば私も」と話が広がっていく、その時間こそを大切にしています。
年を重ねると、のどの渇きに気づきにくくなることがあります。一人では忘れがちなことも、「みんなで一緒に」と声をかけあうと、自然とできることがあります。誰かと一緒だから続けられる。これも、つながりの力のひとつだと感じています。
一人ひとりの状態は違います。たくさん参加される方も、週に一度だけの方もいます。体の調子やお気持ちにあわせて、無理のない関わり方ができるように。私たちは、それぞれのペースを大切にしたいと考えています。
ここまでお読みくださった事業者の方へ。私たちは、同じ思いを持つ仲間が集まる場を、これからつくっていきます。
大切にしたいのは、難しい決まりごとではありません。ごく当たり前の、けれど守り続けるのは案外むずかしい、いくつかの約束です。
オンラインでできることには限りがあります。それを大きく見せず、ありのままにお伝えします。
認知症や老いそのものを、治したり、元どおりにしたりすることを、私たちは約束しません。一人ひとり、感じ方も歩みも違います。確かなのは、つながりのなかで、その人らしい時間を支えられるということ。私たちが大切にするのは、そこです。
体の調子も、お気持ちも、人それぞれ。無理をすすめず、その方にあわせた関わり方を大切にします。
こうした姿勢を、言葉だけでなく、日々の関わりのなかで分かち合える。そんな事業者と、これからの場をつくっていきたいと考えています。
オンラインデイサービスという新しい取り組みに、関心を持ってくださる方へ。同じ思いで場をつくっていきたいと考えてくださる事業者の方。地域の高齢者支援に活かせないかとお考えの自治体の方。サービスの利用を検討されているご本人やご家族の方。どなたからのお問い合わせも、お待ちしています。まずは、お気軽にご連絡ください。一緒に、できることを考えていけたらと思います。
メールでのお問い合わせ info@onlinedayservice.com タップ・クリックでメールを作成できますいただいた情報は、お問い合わせへの対応以外には使用いたしません。